2年生『雲樹寺座禅体験』

〇10月30日(木)、2年生5名が安来市にある雲樹寺で座禅体験を行いました。700年の歴史を持つ雲樹寺の住職さんにご案内いただき、山門を通り、ご本尊であるお釈迦様が祀られている仏殿へ向かいました。天井には雲龍の絵が描かれた仏殿で、お釈迦様に見守られながら、「みんなは『人』ですか?それとも『人間』ですか?」と問いかけられました。住職さんは、「『人』は生物としての名前。一方、『人間』は人としての生き方を示し、『人と人の間にいる』ことを意味します。皆さんは、周りの人たちだけでなく、人ではないものからも見守られています。だから、一人でいても孤独を感じる必要はないのですよ」と教えてくださいました。その後、本堂に移動し、お釈迦様への挨拶として全員でお経を唱えました。初めてお経を唱える生徒もいましたが、住職さんに合わせて皆一生懸命取り組みました。住職さんの楽しく、心に響くお話を聞きながら、座禅が始まりました。座禅中には、「今日家を出てから学校に着くまでに出会った人、すれ違った人の数、もし挨拶をするならどのタイミングが適切だったか、などを思い出してみましょう」と言われ、今朝の出来事を振り返る時間となりました。休憩時間には、「座った後は歩くのも大切だよ」とのお言葉で、住職さんから庭園の説明を受けながら回廊を歩きました。後半の座禅では、「生まれて物心ついた時からこれまでに出会った人たちの顔を思い浮かべてみましょう」と言われ、これまでの人生を振り返り、見つめ直す時間になりました。生徒たちからは「心に響く話ばかりでとても勉強になった」「自分の記憶の中を深く掘り下げて見つめ直すことができた」「座禅を長く続けるのは大変だと感じた」といった感想が聞かれました。